KYOTO 健康村 | 健康食品販売

プロテサンSが4兆個であるのは

2023/11/19 記事

生活習慣病やアレルギーなどと腸内環境は深い関係にあり、 健康を語るうえで腸内環境が重視されるようになってきました。 腸内環境を改善するとしてビフィズス菌などの乳酸菌を成分とする 多種多様な健康食品が販売されています。「生きた乳酸菌(生菌)が効く」「生菌は腸で増える」 「生菌をとっても胃酸によって死滅するから意味がない」など、 巷には乳酸菌にまつわる“噂”でいっぱいです。

腸内フローラのバランスを整え、健康に寄与する生きた細菌(生菌)や酵母などをプロバイオティクスと呼んで、今や乳酸菌を使った健康法において、生菌をそのまま腸へ届けることが主流になっています。しかし、いくら努めても意味がありません。乳酸菌の場合、生菌では体に吸収されないのです。さらに、腸で生菌が増殖することもありません。これらはすべて実験で確かめられています。生菌をとったとしても、胃酸や胆汁酸によって死菌となるのが、人間の体の自然な行為なのです。

体によい働きをする乳乳酸菌

小腸にはパイエル板という器官があります。ここには体全体の約60%の免疫細胞が集まっているのです。パイエル板にはM細胞という小さな穴が開いています。この穴に菌体成分が入ると、さまざまな免疫反応が起こり、それによって腸内のビフィズス菌をはじめとした善玉菌が増加し、腸内環境を整えることが判明しました。ちなみに、一般の乳酸菌は菌同士が凝集する習性があり、菌サイズが大きく、この穴を通過で きません。免疫機能に影響を与えているのは、菌体成分や菌の代謝産物ですから、生菌であっても死菌であっても良いわけです。

ただし、生菌は死菌になるまでの過程にすぎません。生菌を摂取しても問題はありませんが、製品に含まれる菌の数はそれほど多くはありません。200㎖のヨーグルトには20億ほどの乳酸菌が含まれていますが、乳酸菌生成物を加熱処理して錠剤などに加工すれば、わずか数グラムのサプリメントでも1~2兆ほどの数を取り入れることができます。体に良い影響を及ぼすのは、あくまで菌の数ですから、生菌であっても死菌であっても数の多いほうがいいというわけです。

乳酸菌を摂ると免疫力が高まる

食べ物は胃で消化され、腸へ送られます。腸には小腸と大腸があり、主に栄養分を吸収しているのが小腸です。
腸は栄養分を吸収するだけでなく、人間の体全体にある免疫細胞の約7割が集まっています。免疫細胞とは、体の中に入ってきたウイルスや細菌などの異物を攻撃して、病気にならないように体を守っている免疫細胞のことで、T細胞やB細胞、マクロファージなどといったさまざまなものがあります。
小腸が乳酸菌(菌体)を吸収するとき、粘膜表面にあるパイエル板を通過し、下で待ち構えているマクロファージに食べられます。このマクロファージが免疫細胞の司令塔のような役割をしており、乳酸菌の菌体成分を分析して必要な免疫細胞であるT細胞やB細胞に命令し、一番適合した免疫物質であるサイトカイン(IL–12,IFN–γなど)を出動させます。このサイトカインが多く発現することで免疫力が向上し自然治癒力が上がるのです。  

生きたままの乳酸菌は体内に入ってから菌同士が凝集する癖があります。その塊のサイズが大きくなるとパイエル板の穴を通過することができません。だから、菌が生きているか死んでいるかは関係ないのです。パイエル板を通過しないかぎり、免疫力の向上は期待できません。だから生菌より死菌の方が菌数をたくさん確保できるので有効です。したがって、小腸に吸収される乳酸菌が多いほど免疫細胞の出番が多くなり、病気に強い体になるのです。これは私の実験で明らかになっています。ところが、世間では「生きた乳酸菌が効く」といった宣伝文句が流布されているのですが、それは間違いです。

ウイルスや細菌などが皮膚から侵入してくることはあまりありません。皮膚は角層で覆われているからです。でも、粘膜はウイルスや細菌が侵入しやすくなっています。風邪の予防にうがいをするのは、のどの粘膜についたウイルスや細菌を洗い流すためです。粘膜には粘膜免疫が働いてウイルスや細菌などの侵入を防いでいます。
粘膜免疫のひとつにIgA抗体がありますが、小腸のパイエル板を通過した乳酸菌の菌体成分は免疫細胞に刺激を与えた結果、このIgA抗体を作り出すのです。抗体はウイルスや細菌にくっついて無力化させます。中でもIgA抗体はウイルスや細菌以外の病原体にも同じ攻撃をします。また、最近の研究ではIgAの増加によって粘膜層の常在菌(古くから棲みついた善玉菌)を増やして腸内環境を整えることもわかりました。ですから、IgA抗体の数が少なくなれば、病気にかかりやすくなったり疲れやすくなったりするのです。赤ちゃんを病気から守るために、母乳には多数のIgA抗体が含まれています。

腸内フローラのバランスを整えるために生きた乳酸菌や酵母などをプロバイオティクスと呼んでいます。そして、大腸に生息する善玉菌のエサとなり、増殖を促進させる食品成分がプレバイオティクスです。これらの言葉は企業が大々的に宣伝していますから、今や知っている人は増えてきました。
人間の免疫機能を向上させるためにもっとも重要なのがこのバイオジェニックスなのです。

プロテサンS62包

この記事を読んだ方に、お勧めできる商品