がんと筋肉減少
筋肉減少は、免疫力の低下や様々な臓器への影響が生じ、生命が脅かされることもあります。
筋肉は体重の40~50%4)を占める人体最大の器官です。筋肉の収縮によって身体を動かすだけでなく、たんぱく質の代謝において中心的な役割を果たしています。
筋肉やたんぱく質の減少は、身体機能の低下にとどまらず、免疫力の低下や様々な臓器への影響が生じ、生命が脅かされることもあります。
筋肉量や脂肪量が減少
がんになると、食欲不振や体重減少などが起こりますが、原因の一つにがん悪液質があります。がん悪液質では主にがんがつくり出す「サイトカイン」という物質によって、たんぱく質、炭水化物、脂肪などの代謝に異常が起こります。その結果、筋肉量や脂肪量が減少することで体重が減ってきます。
筋肉減少を防ぐための工夫
- 体重減少に注意し、こまめに体重を測りましょう。
- 筋肉を維持するには運動が有効です。ご自身に合った無理のない運動を習慣づけましょう。
- 食欲がない時や食べられない時は医療者に相談しましょう。