
免疫力を下げる食生活
腸内フローラにダメージを与える食品は、化学合成された食品添加物の入った食品です。
例えば、保存料のソルビン酸は、ハムやソーセージ、かまぼこなど広範囲の加工食品に添加されています。
ソルビン酸は、細菌の増殖を止める作用がありますが、これを日常的にとり続けると腸内細菌が減ってしまいます。
小麦粉にあるグルテンも腸を傷つけます。
プロテニス選手のジョコビッチは、実家がパスタ屋だったため、普段からパスタをよく食べて、グリテンが原因で時々不調に陥りました。
グルテンというタンパク質は小腸内でゾヌリンという物質を放出させます。
このゾヌリンの濃度が高くなると、腸壁をつくる粘膜細胞の結合がゆるみ、細かな穴が開きます。
そこから未消化の栄養素が流出し炎症を起こし、免疫力が低下するのです。
パスタやラーメン、うどんなどグルテンを含む食品は、週に2回くらいにしておくと良いでしょう」
毎日の大便の量で、腸内細菌の量が分かります。
大便は、食べたもののカスと思われていますが、これは5%しかありません。
腸内フローラが理想の状態に整っている人の大便は、水分が約60%、腸内細菌やその死骸が約20%、腸壁からはがれた細胞の死骸が約15%となっています。
日本人の大便は、戦前は1日約400グラムありましたが、今は200グラムに減っています。若い人は150グラムくらいが多くなっています。
腸内細菌が少ないと、大便の量が減ってきます。
免疫力が高い人でも、その日の気分によって免疫力が下がる場合もあります。
免疫力の70%は腸でつくられます。
残りの30%は心でつくられます。
精神的ストレスがあると、自律神経の交感神経の働きが強くなり、血管が収縮して血流が滞り免疫細胞の働きが低下するのです。
免疫力が最も活発になるのは、リラックスして副交感神経が優位になった時です。この時、NK細胞が活性化します。