アルツハイマー病を発症しやすい人
糖尿病を予防する サラシア
全国で950万人の糖尿病患者、そして462万人の認知症患者、この2つの病気の間に「危険な関係」があることが明らかになっています。糖尿病の人は認知症になりやすく、認知症になると糖尿病が悪化します。
早い時期から高血糖と低血糖を防ぎ、認知症を予防することが大切です。
最近の研究になって、アルツハイマー病にはインスリンが関わっていることが分り、アルツハイマー病のある人の脳では、グリア細胞へ働きかけるインスリンが不足してしまい、グリア細胞は血液中の糖を取り込めなくなってしまうことが分りました。
インスリンの効きが悪くなる「インスリン抵抗性」も、認知症の進行に影響していると考えられています。
糖尿病の人がアルツハイマー病を発症しやすいもうひとつの理由は、糖尿病の人は、脳の動脈硬化を促進し、動脈硬化が進めば脳梗塞の発症リスクが高くなり、血管性認知症になります。
糖尿病の人が認知症になるのを防ぐために、まず必要なことは血糖コントロールを改善することです。
血管性認知症の症状では、次のような症状が現れてくる。脳血管障害を早期に治療してリハビリを行えば、症状の進行を抑えることが可能です。
(1)スムーズにできていたことが段取り良くできなくなる
神経細胞の壊死が脳の白質という部分で起こると、白質を情報を伝える経路にあたるので、情報を最短ルートで伝えられなくなる。
(2)物忘れが増える
初期の段階では、ヒントを言ってもらえば思い出す。自分が思い出せずにいることも自覚している。
(3)動作がゆっくりになる
情報経路が遮断されることで、脳からの指令が体にうまく伝わらなくなり、動作がゆっくりになる。
(4)活気がなくなる、言葉数が少なくなる
脳の情報の遮断が広範囲に広がると自発性の低下が起こる。
(5)急に怒ったり泣いたり笑い出したりする
感情失禁といって感情をコントロールできない不安定な状態になる。泣いている顔で笑うといったことも起こる。
サラシアは、インドやスリランカなどの地域に生息する植物で、「奇跡の木」として珍重されています。サラシアに含まれているサラシノールは、糖類を分解する酵素の働きを阻害し、糖の吸収を防ぎ、血糖値の上昇を抑えてくれます。