若さが蘇る高分子コラーゲン
美容にも健康にもよい高分子コラーゲン
コラーゲンは、多面的な優れた働きが解明されるにつれて食品から医療用材料までさまざまな分野から注目を集めています。
私たちの体はコラーゲンが不足すると、老化が進んだり、病気や慢性疾患の回復が遅れたりすることが、これまでの研究から明らかになってきました。
そしてコラーゲンは体を形成し、正常に機能させるためには必要不可欠で、体を若い状態に保ってくれる物質であるだけでなく、病気の予防や改善に役立つ働きに加えて、美容にも健康にもよい栄養素であることがわかっています。
骨粗鬆症
体のコラーゲンの生成が滞ると、骨のカルシウム分が定着しにくくなって、骨がスカスカになり、骨粗鬆症になりやすくなります。
これはコラーゲンがカルシウムの定着に重要な働きをなしているからです。
そこで骨を丈夫にしたり、閉経後の女性に多い骨粗鬆症の予防や治療には、従来からいわれているカルシウムやビタミンD等とともに、コラーゲンも充分に摂取する必要があります。
動脈硬化
動脈は本来、非常に弾力に富んだ構造をしています。
血圧が多少高くなっても、その都度、うまく対応できるのは、非常に弾力に富んでいるからですが、この弾力を生み出しているのがコラーゲンです。
血管中のコラーゲンは血管壁に生じたキズの修復にも働きます。
血管壁に老廃物などの血中の成分がぶつかったりしてキズができると、血液中を流れている血小板という成分が集まってきて、キズ口をふさぐのを助けます。
しかし、加齢等に伴ってコラーゲンの生成がうまくいかなくなると、血管中のコラーゲンも変性し、血管の弾力が失われるほか、キズの修復もうまくいかなくなり、そこにコレステロール等がどんどんと沈着しはじめます。
その結果、引き起こされるのが、動脈硬化です。
血管の弾力性を維持し、若さを保つ上でもコラーゲンの摂取は必要です。
関節痛の予防と改善
人間がしっかりと立って、歩いたり走ったりできるのは、206個もの骨によって、体が支えられているためです。
その骨と骨は直接、接触しているわけではなく、その間にあって、連結の役割を果たしているのが『関節』であり、手足を自由に曲げ伸ばしできるのは、この関節が滑らかに動くためです。
関節は骨同士が直接ぶつからないように、関節軟骨という柔らかい骨で覆われています。
関節軟骨は関節に力が加わった時、クッションとなって力を分散させて、骨と骨との摩擦を防ぎ、衝撃を和らげる役割があります。
この関節軟骨の弾力を生み出している重要なタンパク質の1つにコラーゲンが挙げられます。
コラーゲンの生成がうまくいかなくなると、関節軟骨の中に含まれるコラーゲンの代謝も悪くなり、軟骨組織が硬くなり、ちょっとした衝撃でもつぶれやすくなるといいます。
軟骨組織がつぶれると、そのうちに骨と骨が直接ぶつかり合うようになり、その結果、ヒザなどの関節痛を招いてしまいます。
このほか慢性関節リウマチは、免疫異常によって、関節軟骨に含まれるコラーゲン等の合成と分解のバランスが崩れることによって、起こるとされています。
そこで関節の若さを保つためにもコラーゲンの積極的な補給が望まれます。実際に、ドイツやフランスの病院では関節炎やリウマチの治療薬としてコラーゲンが用いられているのです
アレルギー体質の改善
アレルギー体質の人の多くは血液中の白血球の機能が低下しているとされています。ある研究ではコラーゲンは白血球に影響を与えて、免疫機能を高めるというデ―タも出されています。
詳しい因果関係は、これからの研究に委ねられるところですが、タンパク質に過敏反応が出る人以外は、コラーゲンの摂取でアレルギー体質の改善が期待できるとされています。
目の老化や疾患の進行を抑える
視力の調整を司る水晶体や毛様筋、角膜等へ新鮮なコラーゲンが行き渡ると、水晶体の弾力を保ったり、毛様筋を鍛えて、老眼や眼精疲労の改善に役立つとのデータが出されています。
また目のレンズの役割をしている水晶体にもコラーゲンがありますが、新鮮なコラーゲンが行き渡ると、水晶体が酸化して不透明に濁ってしまう老人性白内障の予防と改善に役立つといわれています。
髪毛のトラブル防止
毛髪の発生する毛根部にコラーゲンが不足すると抜け毛、薄毛、白髪など毛髪のトラブルが発生します。
このような悩みにもコラーゲンの補給が有効とされています。ただし、毛髪のトラブルはストレス、ホルモンのアンバランス等でも生じてくるので、これらの改善も必要です。