
歩くスピードを2割増すだけで認知症が改善
アメリカのピッツバーグ大学のカーク・エリクソン教授は、早歩きをすると脳の中で記憶をつかさどる「海馬」の体積が大きくなることを明らかにされました。
高齢者では通常、海馬の体積は一年で1~2%ずつ縮小していくもので、早歩きで2%増加しただけでも驚きの結果。
しかも、わずか半年で脳が若返り。
「時計の針を戻したようなものだ」と先生も興奮気味に話しておられます。
早歩きが海馬の体積を増やす理由として考えられるのが、血流の増加です。
普通の歩きと比べると、早歩きをしたときには運動量が増すだけでなく、脳の認知機能もより多く使われると考えられます。
なぜなら、早歩きの方が周囲の人や物を避けるための注意をより多く払うからです。
そのため、脳へ酸素や栄養を運ぶ血流が増加するのです。
歩くのは、続けて20分歩かなくても大丈夫で、何回かに分けて、一日の合計が20分程度になればいいんです。
スピードはいつも歩く速度の2割増し。
目安としては息が弾むくらいの速度がおすすめです。
自分がどれくらい早歩きをしたかを記録してくれる活動量計も販売されています。
脳の血流をよくし、認知症など万病を遠のけるプロテサン